K query

アァ余情。

人生初のカットモデルをした話、します?

 

人生初のカットモデルを体験。

 

(真冬になり寒さが続く中、防寒対策を施しつつ……さむさむ)

 

 

 

以前私は、

新人理美容師さんの練習相手になることで”無料”でヘアカットをしてもらえるカットモデルというシステムがあるという情報を風の便りに聞いたことがあり、

 

”タダ”という響きに惹かれた部分もありますが、

それ以上に、実際どのように行われるのか?と気になって、今回挑戦することに決めました。

(ちなみに、無料意外にも割引制となっているカットモデルもあるそう……フムフム)

 

新人さんとはいえ、プロの道へと突き進む方。

練習相手とはいえそんなの無償じゃ、、、、

 

そんな都合の良い魅力的なボランティア、WinWinじゃないですか…!?

 

と、

まだまだまだまだ、青臭い私は思いました。

  

ちなみに

私は、都内にあるとある高級理容室にて初挑戦。

 

料金は0円

 

カット+縮毛矯正

 

という設定。

 (カラー&カットも無料とのこと)

私が行ったお店では、ヘアスタイルの型が決まっている訳ではなくて、

どんな髪型にしたいのかは、自分から要望できました。

どうやってカットモデルするの?

 

1.路上でモデルハントされる(通称モデハン)

 

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(実は深夜帯の渋谷TSUTAYA前には、カットモデルハンターが…)

 

都内であれば、渋谷、原宿、吉祥寺など、

そういったカットモデルを求めているお店が集まる地域の駅前などで頻繁に

行われているそうです。

 

いわゆる

キャッチをしているスタッフさんに捕まえてもらう方法w

 

 

劇的な流れでイベント気分を味わい、カットしてもらいたいロマンチックな人向け。

 

 

2.マッチングサービスを利用する

 

 

私の場合はこの方法を選びました。

 

ざっくりいうと、

 

      アプリをダウンロードする

           ↓ 

         会員登録する

           ↓

       気になったお店を予約する

 

といった流れです。

 

今回私は、スマートフォン

minimo(ミニモ)というアプリを使って予約しました、、

入会費無料で登録も簡単だったので、良かったです。

minimodel.jp

 

最も効率的かつ簡単な方法であり、目まぐるしい高度情報化時代を生きる現代人向け。

 

 

3.カットモデル募集広告を探す

 

時々、理美容室内に貼り紙などでカットモデル募集の広告があるそうです。

また、WEBサイトにもそういった情報が掲載されていることもあるそう。

 

いたってノーマルな方法、強いて言えばスマートフォンを持っていない方向け。

 

 

4.直接お店に問い合わせる

 

なかには積極的で行動力のある方もいらっしゃるのじゃないかと

 

ある意味これが一番手っ取り早い、かも!?アグレッシブな人向け。

 

 

〈気付いたこと〉

 

Ⅰ.自分が被検体になった気分になります

 

まず初めに思ったことがコレです。

 

カットモデル、というくらいなので

髪切りのモデル。練習相手なのですが…、

 

自分はどうも、こっちの言葉の方がしっくりとくる気持になりました(悟り顔)

 

来客としておもてなしを受ける立場ではなく、

今回はあくまでもモデル。

 

新人さんの技術向上のために貢献しよう…。

という気持ちが大きく、

 

俗にいう「地蔵」状態。

 

若きカットパーソンを動揺させてはいかん。

と、

 

ただ

  ただ

    ただ

      ただ…、

 

     ひたすらにカットやケアをして頂いてる間はおとなしくしておりました。

 

治験バイトに近いものがあるのでは?

というくらいに本当にモデルなんだなぁと感じ、

自分をモデルという商品にすることと引き換えに本来カットなどでかかるはずの料金が差し引かれているのだろうなぁというのが率直な感想。

 

身も蓋もない言い方をすると、カットモデルはいわば「練習台」的存在。

 

芸能人や雑誌のモデルさんというのは、この「練習台」を商品を売るための「パッケージ」に置き換えたような立場なのかな、と素直にそう思いました。

 

兎にも角にも、

実際にモデルという立場を体験してみないとわからない視点があることに気付きます。

 

 

Ⅱ.新人さんがベテランさんに教わる時のシリアスがゆえにシビアな空気が伝わってくる

 

これは予想していなかった体験でした。

新人さんとはいえ、そこに配属され、正社員になった方なら、手慣れていて、

滞りなく散髪が進むでしょう。

 

と思っていたら大間違いでした。

 

(冷静に振り返ると、社会の厳しさをまだ知らない私、楽観的過ぎでした)

 

カットモデル募集の目的、それは新人スタッフの技術力向上。

そのための機会にモデル(練習台)として臨むということは、

当然その業界の中では初々しい新人さんとその人を鍛え上げる先輩スタッフがいる修業の場で修業材料となるわけです。(露骨)

 

師匠(先輩スタッフ)と弟子(新人スタッフ)はそれぞれ目的があり、

あくまでお客様をもてなすというよりも、技術向上のための指導、訓練をメインにしていた光景が新鮮でした。

時間制限、がある中で、”大胆かつ繊細に”という目標に向かうべく、

無駄を省き、よりスピーディに、より美しく、より丁寧な技術を身に着けるために。

 

私の髪の毛で挑む、

弟子さん。

 

緊迫とした空気の中で、

 

師匠「そこはこうだ」

弟子「はいっ」

 

といった会話が何度も聞こえ、こっちまで緊張しました。

 

憧れの場で輝いている人は、

こうした厳しい試練をいくつも乗り越えたバックグラウンドがあるのか…

としみじみ。

 

華やかであればある程、

厳しさを乗り越え、改善に改善を重ね、見えないところで努力することで、

磨かれているのだろうなと。

 

(綺麗な華には努力がある)

 

もちろん、接客も念頭に置いておられました。

 

(丁寧な対応ありがとうございました…)

 

個人的には、「帰りにカット練習の動画を見るように」

という先輩スタッフさんの助言が、

今時だなぁ、と印象に残りました。

 

 

Ⅲ.無料でも良いのですか?という気持ちになる

 

なんだかんだ言って、

正規のスタッフになるレベルの方に切ってもらえるのは本当にありがたいですし、

その道で素人の私には、上手い下手などさっぱりです。

ですので、

自分で切るよりはマシであれば大丈夫という方であれば、

躊躇うことなく、カットモデルに挑戦する価値はあるでしょう。

 

納得のいく仕上がりでした。

 

 

最後に

何度も言いますが、スタッフさんには技術向上の目的があるということ、

必ずしも無料とは限らないことを念頭に置きましょう。

そして、

安易な行動でお互いに不利益を被らないよう、

ご利用は計画的に。

 

無断キャンセルをするとそのお店を利用できなくなる可能性もあります。

それに、心ある方であれば、良心の呵責があなたを傷つけるでしょう、

精神衛生上よろしくないです。

 

主旨を踏まえたうえで、

参加することが大切です、

カットモデルがどのような目的で行われているのかを理解しているのであれば、

素敵なボランティアにもなり得るのではないでしょうか?

 

気になった方は是非、カットモデル体験してみてください。

 

*1若者用語。ライブ会場などで使われる。その場の空気に乗らず、じっとしている人に対しての揶揄。その場で動かずじっとしている状態。

*1:地蔵